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サッシ選択の次に気密が重要!

新年あけましておめでとうございます!
本年も宜しくお願いいたします。

真柄工務店は1/5から2017年始動を開始しました。
昨年末から始まった打ち合わせルームの新築工事が、2017年3月には完成の予定です。
高気密高断熱での打ち合わせルームで、より快適にお客様との打ち合わせも出来そうです。

真柄工務店では、全棟構造計算、全棟気密テストを実施しています。
昨年度12月は、2棟気密テストを行いました。
2棟共に0.2㎠/㎡でした。家全体で名刺サイズの半分程度の隙間しかありません。
冷蔵庫と冷蔵庫の蓋のパッキンが緩々だったらどうなりますか?
それでは、気密が良いと何が良いのでしょう?

気密が悪ければ、熱交換気は意味がない

こんにちは。西東京市で自然素材の家造り、真柄工務店代表の眞柄です。

気密性が低い住宅では、断熱材をいくら厚くして、
暖房能力を高めても暖かくはなりません。

暖かい空気は上昇して隙間から逃げていき、代わりに隙間から冷気を引っ張り込みます。
暖房しても隙間風のように冷気を感じたことはないでしょうか?
暖房すればするほど、どんどん冷気が入ってくる悪循環が起こります。
せっかくお金をかけて暖房しても、どんどん捨てる事になるのです。
自然と温度差換気をしている状態になります。

2003年から法律で24時間換気が義務化されていますが、換気回数0.5回にして
シックハウスの原因となる有害物質を家から換気で出しましょうと言う法律です。
簡単に言うと、2時間に一回家全体の空気を入れ替える事です。
そこで、せっかく暖冷房した空気をすべて捨てるのでは無く、
熱交換して冷暖房エネルギーを回収する換気扇を熱交換換気扇と言います。

折角高いお金を払って、熱交換型換気扇を付けたのに気密テストもやらないで、
設置するのには疑問が残ります。
熱交換型換気扇には、熱交換率90%など数字が出ています。
しかし、例えば気密が2.0㎠/㎡の時風速6mの風が吹くと、
隙間から家の空気が0.5回入れ替わるデーターがあります。

当然隙間ですから、熱交換はしませんので90%熱交換も意味がなく45%に減るというう事です。
熱交換型換気扇を設置する際は、気密テストの実施の有無を確認してくださいね。
ちなみに、0.5㎠/㎡だと隙間からの空気の入れ替えは0.1回以下になるので、
熱交換率もほとんど変わりませんから、熱損失を少なくしてくれます。

壁内結露を防止する

壁に隙間があると、湿気がその中に入り込んで温度を下げて結露を起こします。
例えば20度で相対湿度60%の空気は、12度以下に下がると結露を起こします。
これは、空気線図と呼ばれる表で簡単に分かるのですが、
温度と湿度によって器が決まっていて、温度が低いと器が小さくなり溢れる現象が結露です。

目に見えな壁の中で結露を起こし、大事な構造体を腐らせてしまいます。
大事な構造体が痛んでしまうと、地震にも弱い家となってしまうのです。

気密の重要性ついてお話しましたが、いかがでしたか?

気密が悪いと、省エネのつもりで断熱材を厚くしても効果がなく、
エネルギーの無駄使いになります。
省エネのつもりでつけた、高価な熱交換型換気は機能を半減させ、
挙句の果てに壁体内結露を起こして、地震にも弱い家となってしまいます。
気密は本当に重要なことだと思います。

そして、現場にて気密テストをしっかりと行っている会社
選択する事が何より一番大事です。