建物が完成すると見えなくなる部分に不具合があると、設計上の住宅性能が発揮されないばかりか、災害時においては、生命の危険にも及びます。そこで、住宅建築には、第三者機関において、さまざまな「建築途中検査」が実施されます。
しかし検査には、法的義務がある義務検査と、受けなくてもよい任意検査があります。
ホームインスペクション(住宅診断)を専門に行う会社によると、2019~2020年にかけて、大手ハウスメーカーや地元の工務店まで幅広く集計・分析した結果、おおよそ8割近くで不具合が発生していることが分かりました。
施工不良やミスの重要度や発生頻度のトップ5は、以下のグラフの通りです。
義務を越えた真柄工務店の現場検査に関して
性能と安全のため厳しい任意検査も受けています
この5項目の施工不良やミスのうち、法律で検査の実施が義務付けられているのは、「配筋検査」と「構造金物検査」の2つだけです。残りの「型枠検査」「防水検査」「断熱検査」は、重要であり、ミスが発生しやすい項目であるにも関わらず、検査が義務付けられていません。
配筋や型枠に不具合があると、住宅を支える基礎に問題が発生し地震に耐えられなくなる可能性があります。防水に不具合があると、雨水や湿気の影響により、家を腐らせ、住宅の寿命を縮めます。また断熱に不具合があると、いくらエアコンを使っても、まったく効果がなく、寒かったり暑かったりする家になるため、どれも、見逃すことが出来ない重要な項目です。
真柄工務店では、「義務付けられている検査」に加え、「任意的な検査」を実施し、住宅の性能を担保できる仕組みを整えています。法律より厳しい基準を設けているのです。
義務検査①
【配筋検査】
配筋とは、基礎のコンクリートの中に設置される鉄筋のことです。配筋検査では、図面通りに鉄筋が配筋されているか、施工に不備はないかのチェックを受けます。
義務検査②
【構造金物検査】
出来上がった基礎に土台を設置し、建物の骨組みとなる柱や梁などを設置。その後、部材と部材を繋ぐ金物を設置します。ここでは、構造図面通りに耐震金物が正しく設置されているか、金物にゆるみがないかなどの検査を受けます。
~真柄工務店の独自基準①~
【型枠検査】
配筋が終わったあと、コンクリートを流し込む型枠を設置する工事です。ここでも、設計通りに基礎と建物を繋ぐアンカーボルトやホールダウン金物が正しい位置に入っているか、不備がないかの検査を受けます。法律で定められている検査ではありませんが、建物の安全性を第三者に認証してもらい、建築主の方に安心していただくために、あえてこの検査を実施しています。真柄工務店の独自ルールです。
~真柄工務店の独自基準②~
【外装下地検査】
雨水や地下水などが建物に浸水しないかどうかをチェックする重要な検査項目です。施工不良やミスがあると、建物の寿命にかかわり、ひび割れや塗膜のはがれなども発生するため、真柄工務店では、住宅性能を高めるため、標準の検査項目に加えています。
~真柄工務店の独自基準③~
【断熱材検査】
断熱材は適切な量に加え、適切な施工をすることで断熱性能が担保されます。断熱性能を示すUA値やQ値を知る方は増えましたが、数値は計算上の理論で、実際の住宅では施工の技量に大きく左右されてしまうことはあまり知られていません。
真柄工務店は、お約束している数値が出ていることをお客様に確認していただくために、竣工後の気密測定をさせていただいていますが、これができるのは、この「断熱材検査」を通っているからなのです。
気密測定検査については以下のページで紹介しています。
https://www.magara-koumuten.co.jp/concept/temperature