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一生ものの素材を守るのは、腕の良い大工職人でした

一生ものの素材を守るのは、腕の良い大工職人でした

真柄工務店の「素材観」と自社大工がつくる高断熱・高気密の家

木の節目に指を触れたとき、石の縁に反射する光を眺めたとき。
——本当に価値ある素材は、日常の風景を豊かにします。

しかし、その美しさを長く保つには、単に良い材料を選ぶだけでは不十分です。
素材の個性を引き出し、素材の寿命を延ばすには、現場で素材と向き合う「大工の手」が欠かせません。

私たち真柄工務店は、自社の熟練大工を核に、素材と性能を同時に守る家づくりをおこなっています。

今回は、わたしたち真柄工務店が、社員の職人を大切にしている理由についてお話します。
数十年先も長く愛着のある住まいづくりを目指す方に、住宅会社選びのヒントにしてください。

 

なぜ「自社大工」が違いを生むのか

あまり知られていませんが、自社で大工を雇用している工務店は、じつのところ少数派です。

住宅業界では外部発注大工や下請け業者に施工依頼するのが一般的になっています。
自社で職人を雇用するには、給与・保険・教育といった継続コストがかかることが理由です。

わたしたち真柄工務店はあえて外注や下請けに任せず、自社大工・職人を抱えています。
なぜなら、わたしたちの目指す「一生ものの素材」を活かす家づくりは、現場の職人の技術がなければ実現できないためです。

「自社大工」の仕組みには、いくつものメリットがあります。

自社大工の仕組みが生む5つのメリット

自社大工のメリット①:意思疎通が速い

外部の職人はコミュニケーションの機会が少ないため、設計図だけで判断して施工を進めるしかありません。
その点、自社大工は設計者・施主といつでも連絡を取り合え、打ち合わせの場で最適な納まりを詰めることも可能です。

自社大工のメリット②:施工品質が均一

断熱・気密の施工は、同じ建材を使っていても技術によって実際の室温が変わることもある繊細な作業です。

自社の基準で教育された職人ならば、気密処理や断熱施工に”当たり外れ”が生じません。建物ごとに品質がばらつくリスクを抑えられます。

自社大工のメリット③:細部に宿る美しさ

職人の責任感の差によって、細部の美しさに差が生まれます。
完成後には隠れてしまう細かな接合部分は、責任感がかけていると雑に施工され、ゆがみになってしまうためです。

1つの現場が終わっても長く在籍する大工だからこそ、見えない部分までこだわって作業でき、細部まで美しく仕上げられます。

自社大工のメリット④:責任の所在が明確

自社の職人の場合「誰がやったか分からない」状況が生まれないことが大きなメリットです。
引渡し後のチェックやメンテナンスも、自社で一貫して対応でき、トラブルを未然に防げます。

自社大工のメリット⑤ :手間代金の制約がない

外注大工は1軒あたりの請負金額が決まっているため、丁寧さよりスピードが優先されがちです。

自社大工であれば、時間をかけるべき箇所に時間をかけられるので、品質を優先した施工ができます。

 


高断熱・高気密住宅の施工は「隙間をなくす」だけの仕事ではありません。
また、素材の呼吸や経年変化を見越して細部の接合まで気を配ることで、長く美しさを維持できます。

現場での知恵と手の精度があってこそ叶う高断熱・高気密住宅のため、当社では大工の責任を重視しています。

 

素材へのこだわり――選ぶ理由と扱い方

真柄工務店は、扱う素材にこだわりをもっています。
自然由来の素材を厳選することで、長い時間が経っても色褪せない一生モノの住まいをつくれるためです。

ただし、自然素材は職人の扱い方次第で仕上がりに大きな差が生じるものでもあります。

2つの素材を例に挙げ、わたしたちが素材を重視する理由と施工時の扱い方についてお話しします。

無垢材を床・造作に使う

無垢材には、触り心地の良さ・経年の美しさ・修復性といった魅力があります。

たとえば、フローリング材と違い、細かな傷がついても研磨で修復できます。また、年月を重ねるほど風合いが深まる点も、無垢ならではの特色です。

一方で、無垢材は温湿度変化に敏感で、施工する職人の経験が問われます。

  • 搬入前の含水率(木材内部の水分量)の確認
  • 現場での適切な保管
  • 膨張する目地と収縮する目地の見極めと配置設計
  • 施工時期の判断

など、繊細な扱いが仕上がりの鍵となるのです。

 

漆喰・土壁などの自然素材を左官する

真柄工務店では、室内の内壁に、漆喰や珪藻土をおすすめしています。

自然素材の塗り壁は空気中の湿気を吸放出し、調湿性に長けています。
また、繊細な凹凸から、昼夜・季節によって陰影が変化する独特な風合いが特徴です。

しかし、漆喰も珪藻土も、クラック(ひび割れ)が全く入らない素材はありません。
もしそのような製品があるとすれば、樹脂が大量に含まれている可能性があり、せっかくの自然素材の良さが半減してしまうでしょう。

クラックを最小限に抑制するには、下地の精密な設計が不可欠です。

・石膏ボードの張り方
・下地と透湿層(湿気を通す層)の納まり

機械的な施工はできず、職人が下地の湿度や気候を見ながら作業を進める必要があります。

 

大工の技術が“高断熱・高気密”に繋がる具体的な仕事

高性能住宅で求められる細かな作業は、まさに大工の腕の見せ所です。

小さな隙間を見逃さず、丁寧に仕上げてこそ、断熱素材の本来の性能を発揮できるためです。

【高断熱・高気密につながる具体的な仕事の例】

施工箇所 具体的な作業 技術
気密層の連続 ・気密シートの貼り合わせ
・テープの処理
・窓周りの納まり
小さな隙間を見逃さないチェックする
配管・電線などの貫通部 ・断熱材(ウレタン)で封止
・気密テープで封止
職人の手で一箇所ずつ丁寧に仕上げる
窓の取り付け ・フラッシング
・シーリング処理
熱橋と水侵入を防ぐ
外断熱と内部仕上げの納まり ・外張り断熱の見切り
・軒先の納まり
設計図だけでなく現場で最適化する

 

これらは、単純な施工マニュアルだけでは再現できません。
一つ一つの工程を丁寧に人の手でチェックしなければ、隙間が生まれたり後から歪みが出てきたりする恐れもあります。

すべて職人の「寸法精度」「手の感覚」「経験の蓄積」によって、素材の高い性能を発揮できます。

 

品質管理と「実測」で示す証拠

真柄工務店では、品質の高さをはかるため、各工程で実測試験をおこなっています。
なせなら、職人の感覚だけに頼らず、数値としての証拠も大切に考えているためです。

  • 気密測定:設計目標のC値に達しているかを確認する
  • 換気風量の測定:各居室の換気が設計どおりか検証する
  • 施工写真・工程の記録:重要な気密処理箇所を写真で報告する

こうした第三者も確認できる実測値があるからこそ、自社職人の仕事を信頼できます。

「職人の美しい仕事」と「実測値」という二つの証拠が揃って、素材の寿命、さらに住まい手の居心地が保証されると考えています。

 

発注者が知っておくべきチェックポイント

ここまで、職人の技術によって生じる品質の差についてお話ししました。

これから高い品質の家を建てたいと考えている人が、住宅会社を選ぶ際にチェックしてほしいポイントを4つご紹介します。

 

チェック項目 確認の理由
自社大工が在籍しているか 施工品質の均一性と責任の所在に直結
気密施工の工程写真・報告があるか 見えない部分の施工品質を後から確認できる
気密測定の実施と報告書の提出があるか 「高気密」を数値で証明できる
窓廻り・貫通部の納まり図があるか 施工の精度と設計の丁寧さを事前に確認できる

 

ポイントは、口頭での説明だけでなく、写真・図面・測定値という「形に残る証拠」を提示できる会社かどうかです。
その証拠が、品質の証明につながり、長く安心して暮らせる家かどうかの目安になるでしょう。

 

終わりに — 素材は、人の手で「本物」になる

住宅会社が「標準」として公表している素材が、どんなに良いものであっても、それは出発点に過ぎません。
なぜなら、本当に高品質な住宅は、素材の特性を知り、最適に扱う技術をもつ職人によって完成するからです。

私たち真柄工務店は、自社大工と共に、素材の美しさと家の性能を守る家づくりを続けています。
素材にこだわり、長く美しく暮らしたいあなたへ。
ぜひ一度、私たちの現場とモデルハウスで、職人の仕事を体感してください。