blog

  • 代表ブログ

気密と換気の関係

最近は日曜日も営業しているので、休みが取りにくいですが大変ありがたいです。

先日も稲城市の現場と武蔵野市の現場で気密テストを行いました。

稲城市が延床面積58坪で0.2C㎡/㎡ 武蔵野市が延べ床面積32坪で0.3C㎡/㎡でした。弊社の基準が0.5C㎡/㎡ですから2件とも合格です。

こんにちは。西東京市でW断熱+自然素材の家造り、真柄工務店代表の眞柄です。

今日は気密について、書いてみたいと思います。

そもそも、気密ってどうやって測るのか?ご存知ですか?

気密性を表す数値をC値と呼びます。これは、床面積当たりどの位の隙間があるか?

設計上の数値では無く実際の現場にて、気密測定の専門の資格を持った方に測定した頂くものです。

写真のような機械で、大きなファンで室内空気を外に出して気圧を測定します。

低気密住宅だと隙間多いので、直ぐに隙間から外気が入って来るために気圧の変化はありませんが、高気密住宅は隙間が無いので、室内の気圧は低くなってくる仕組みです。

外に出した空気の量と室内外の気圧差を測る事で隙間の面積を計算します。

C値(隙間相当面積)の基準値はあるの?

C値(隙間相当面積)ですが、平成11年に国土交通省は「次世代エネルギー基準」の中でC値を設定しています。

この基準値で例えば東京は5.0㎠/㎡ 床面積120㎡のお宅では600㎠(20cmx30cm) 約A4サイズ用紙位です。弊社の平均値0.3㎠では同じ床面積120㎡のお宅では36㎠(4cmx9cm)名刺より小さいサイズ。どちらが寒い家になりますか?

気密が悪いと換気は機能しない。

現在法律で24時間換気が義務化されています。2時間に一回、部屋の空気を入れ換えが出来るように換気計画が必要です。

換気は空気に入り口と出口を決めて、新鮮な空気を入れて、汚れた空気を外に出そうと言うものです。

気密の悪い住宅は、掃除機のホースに穴が沢山開いている掃除機で掃除するのをイメージしてみてください。多分相当吸う力は弱いですよね?

気密の良い住宅は、ホースの穴が開いていないので、キチンと吸うことが出来ます。

要は、しっかりと決めた所から、新鮮空気を取り入れることが出来て、決めた所から決めた量の汚れた空気を排出できるのです。

気密が悪いと汚れた空気をしっかりと出せないので、汚れた空気を体に入れる生活になります。

気密が悪いと熱交換機は意味がない

気密試験も行なわないのに、熱交換機を使って熱交換率70%ですから省エネです。

そんなお話をする方がいるそうですが、気密が悪いと熱交換機を通ることなく隙間から入ってきます。この隙間から入った空気の熱交換は出来ません。

例えば、C値2.0㎠/㎡の家で風速6mの風が吹けば、隙間風によって家の空気は0.5回入れ替わります。これは熱交換機1時間の換気量と同じです。この隙間風は熱交換をしないので、風が6m吹くと熱回収は35%に落ちてしまします。

これが、C値0.5㎠/㎡だと同じ風速6mでも0.1回の入れ替えですから、殆ど影響を受けることが無いです。

いかがでしたか?

気密と換気の関係性を書いてみました。

断熱*換気*気密この三つは全てセットです。

断熱材をいくら数値の良い断熱材を使っても、気密がしっかりしてないと断熱材はその数値を発揮できないし、いくら高性能な換気装置をつけても狙った換気計画は出来ないのです。