- 常務の自邸づくり
自邸づくり ②

さて、前回は土地探しについて書きましたが、私も三ヶ月ほど探して、なんとかポータルサイトで見つけた土地を購入することができました。幸いだったことは、その土地の売主が不動産業者だったため、仲介手数料の約100万円が掛かりませんでした。
土地が決まったところで、いよいよ設計段階に入ります。
誰に頼む?
もともと真柄工務店は複数の建築家の方と協働で家づくりをしてきましたので、自邸もできれば建築家の方に設計をお願いをしたい、もし依頼できるならMアトリエの岡村未来子さんにお願いできたらいいなと密かに思っていました。
岡村さんの建てるお家は意匠もすごく素敵なのですが、温熱も構造もしっかりと検討されていて、私が目指す家造りに近い方だと勝手に憧れていたんです。
ただ会った事もない工務店の社員の自邸をいきなり引き受けてもらえるのかな、なんて思いながらダメ元で知り合いの伝手を頼って連絡をしてみると、岡村さんは突然のお願いにも関わらず、「今、抱えている仕事が複数あり、かなりお待たせしてしまうかもしれませんが、まずは一度会ってお話しましょう」と言ってくれました。
それから三週間ほどして、弊社のモデルハウスまでお越しいただき、私達の家づくりの考え方や空調の仕組みについて説明をさせていただき、ついでに「建築予定地も見てみたい」との事でしたので、現地を見ていただきました。
そこで岡村さんが一言、
「この土地だと、私がお手伝い出来る事があまり無いかも、、、」
「え(T_T)」
私の購入した土地は金額が相場より低かったものの、南側と西側に戸建て、東側に三階建てマンションがあり、間口8.4m(建築的には9m以上は欲しい)・奥行き約15mと細長いため、条件が良くなかったのです。東京の土地に眺望なんて、ほぼ期待できませんしね。
しばらく考えさせて欲しいとの事でしたので、その日はお別れをしてお返事を待つことになりました。
役所調査
それから間もなく「一緒に良いお家を造りましょう!」と有り難いお返事を頂くことができ、晴れてのプラン依頼となりましたが、なるべくこちらで出来ることはやってしまおうと、まずは敷地調査からスタートしました。
■敷地調査とは・・・
敷地の面積・高低差・ライフラインの有無・道路、さらには周辺の建物の状況・土地に係る法令規制など、建築に必要な情報の調査を行います。通常は設計者が自ら行う事が多いですが、依頼をすれば代行で調査を行ってくれる会社もあります。
この敷地調査の資料を元に、設計者はプランを作成します。そして、こちらの要望をまとめたヒアリングシートを岡村さんにお送りして、ファーストプランが出来上がるのを待つことになります。
どんなお家をご提案いただけるのか、楽しみです。
次回は
ファーストプランの提出と地盤改良についてのお話です。
次回もお楽しみに。