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日本のサッシ基準と熱貫流率

こんにちは!自然素材を使った木造住宅専門
真柄工務店、代表の眞柄 大介です。

日本は技術大国ですよね。
でも、サッシ基準レベルでは、全く後進国です。

隣国である中国や韓国よりも窓の基準だけ見ればかなり遅れている。
日本は平成11年の次世代省エネ基準では熱貫流率4.65W/㎡/・Kよりも高性能の窓を推奨しているだけで、
規制をかけている訳では無いので、もっと性能が悪くても使えます。

一方中国北京市では、窓の最低基準を2.5/㎡・Kに決めているので、日本で普通に使われている窓は使えません。

驚きなのは、温暖な気候のスペインでは2.1~2.8W/㎡・Kです
日本に高性能な窓はあるのですが、値段が高すぎる。
特に準防火地域用の窓は値段が高くて使いにくいのが現状です。
値段の問題もそうですが、建築屋もサッシの重要性を理解し提案もしていない会社が多く
建築基準法で制限もしないので、しょうがないですね。
2020年からは変化がありそうですが。

3/11のブログにも登場した外皮性能値の熱貫流率。
今回は窓の性能にも出てきました。

熱貫流率って分かりにくいですよね?

熱の移動は大原則として、2つあります。
一つは、熱は温度の高い物から低い物に移動しますよね。
そして、もう一つは熱の移動には「伝導」「対流」「放射」(輻射)と3つあります。
この熱貫流率は熱が伝わる速さを示しています。

単位を見てみるとW/㎡・K(ワット、ヘイベイ、ケルビン)
これだけ聞いても良く分からないです。
建築関係者でも殆どの方は、分からないで使っています。

ワットこれは皆さん馴染みがありますよね。電気エネルギー量や熱エネルギーです。
実はこれ、一秒間にあたりにどの位エネルギーが消費されているか
又は発生しているかを示しています。
㎡(ヘイベイ)これは、もう面積ですね。
次に出てくるK(ケルビン)また良く分からないKこれは絶対温度なので
K=℃です。温度の単位だと思ってください。

そうすると、先程日本が推奨している4.65W/㎡・Kの性能の窓が
4㎡の面積があり外が気温5度、家の中が20度で計算してみましょう。
4.65w/㎡・kx4㎡x(20-5)K=279Wになります。一方北京市で計算すると150W
1.86倍日本の基準の方が、熱が逃げているのが分かりますね。
例えばこの条件で8時間続くと、難しい計算は省きますが約53円
一つの窓でお金が逃げている計算になるんです。

平成11年の次世代エネルギー基準で冬は窓から
約60%の熱が逃げて行くと言われていますから、

窓を選ぶ際は熱貫流率に注目して
選んでいくと良いと思います。

真柄工務店は、安心自然素材を使い温もりのある家を造る地域密着工務店です。
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