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2015年10月26日

本物大工さんが消えていきます

こんにちは!自然素材を使った木造住宅専門
真柄工務店、代表の眞柄 大介です。

和室を造る機会が無くなって来ています。
床の間和室

和室があっても、大壁和室(柱が見えない和室)が殆どです。
大工の仕事の一番の技術の見せ所は、現代の家だと和室だと思います。
それは、柱も全て化粧材で、柱に取り付く鴨居や敷居も全てが化粧材の為、
全て見えてしまうので難しいのです。糸一本の隙間も許されないのです。

昔の家の間取りが、ダイニングキッチンの直ぐ横に、和室6畳を隣接する間取りが多かったです。
一軒に6畳一間は必ずある間取りがほとんどでしたから、自然と和室を造る機会がありました。
しかし、最近の若い大工さんは、殆ど和室を造る機会が無い為に、真壁和室は造る事が出来ません。

大工さんなら出来るでしょう?
驚くと思いますが、大工さんは皆同じでは無いのです。

東京の30代の大工さんでは、真壁和室が出来る人は数える人しかいないでしょう。
写真の様な床の間付の本格的な和室となると、
各段にハードルが上がり、もっと出来る人が、いないのが現実です。

国勢調査によれば1995年に76万人いた大工人口は、2010年には39万人に減少し、
2020年オリンピック開催年には21万人まで落ち込むとされている。

なぜ、大工が減ってきているのでしょうか?

一番は価格競争に巻き込まれ賃金が安定しないので、辞めていく職人さんが殆どです。
一方で、キャリアのある職人さんで無くても、家が作れる様にどんどん合理化されて
組立工が増えて行きます。組立工で良ければ賃金も安くて済みます。
この、悪循環で職人さんも減っていると思います。

これからは、しっかりと仕事が出来る大工さんは
貴重な存在になって行きます。
今までは、大工さんが仕事を貰う立場でした。
しかし、これからは、大工さんが仕事を選ぶ時代に
なって行くでしょう。
自社大工さんがいない工務店にとっては、深刻な問題ですから
大工さんをシェアして職人さん不足をカバーしようとする動きも出てきています。

私の所では、現在20代が1名 30代が3名在籍していますが、
これからも積極的に、若い大工さんを育成していきます。

真柄工務店は、安心自然素材を使い
温もりのある家を造る地域密着工務店です。
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投稿者:真柄 大介
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